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自主学習『「入門書」活用のススメ』アメリカ文学,イギリス文学

#アメリカ文学入門,#イギリス文学入門,#概論

(選書・解説:日本語スタッフ:教育 D3)

高校までの勉強とは違って,大学で触れる「知識」はその「正しさ」に議論の余地のあることが前提です。とはいえ,「教科書」のようなものがないわけではありません。書かれていることをすべて無批判に受け入れる姿勢は歓迎されませんが,その領域で重視されているトピックや,知っていて当然の基礎知識を概観するために,「入門書」を活用しましょう。その内容を信じるかどうかはあなた次第ですが,知っている必要はあるのです。

入門書は「門外」でこそ輝く!?

自分の専門以外の講義レポートを書くとき,ぜひ入門書を手に取ってみてください。5冊くらいざっくり読めば,きっと「考える準備」ができます。

「自分の興味のあるテーマを自由に選んでレポートを書きなさい」のような指示があった場合も,最初から特定のテーマを扱った専門書を選んでしまうと,挫折することがあります。専門外の専門書は,そもそも読み方(情報の取り出し方)がよくわからなかったり,前提とされている知識が不足しているせいで意味が取れなかったりするものです。また,調べた内容自体を理解できたとしても,その件について何を・どんなふうに考えたらいいのかわからないこともあります。多くの講義レポートは,調べたことをまとめるだけでは完成したことにならず,自分で何らかの問いを立て,調べた内容に基づいて答えを出す必要があります。入門書をうまく使えば,「調べる(読んで理解する)」準備と「考える(問いを立て検討する)」準備,両方の助けになるはずです。

自分の専門の入門書は買って「使う」

辞書が「読むもの」でないのと同様,入門書は読むものではなくて「使うもの」です。自分の専門領域の入門書はざっと目を通して終わりではなく,気に入ったものを何冊か購入し,使い込むのがおすすめです。専門書を読んでいてわからない部分があるとき,ネット検索でも答えは得られるかもしれませんが,その情報の正確さを吟味するためにいちいち時間を使うより,過去に自分が信頼できると判断した本で確認する方が簡単です。

検索しやすいように見出しを追加したり,講義で聞いたこと・調べたことを書き込んだり,気に入った部分に印をつけたりしておくと,「持ち込み可」の試験で大活躍します。また,自分の学習記録が累積するので,レポートのネタに困ったときや,卒論のテーマ選びに悩んだときにも役に立つ可能性があります。

たとえばライティング関連図書コーナーに,こんな入門書があります。

アメリカ,イギリス文学の研究をするにあたって知っているべき人物,時代背景,分析によく用いられる概念の紹介から,参考書の案内,ふだんの学習・レポート執筆のための実用的なアドバイスまで,初学者向きの情報が満載です。「何から始めたらいいのか全然わからないぞ?」というときも落ち着いて,とりあえず入門書にとりかかりましょう。

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